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ストレスと向き合う

NHK『子供が見えない』

運が良いことに「みくの」で今先程、第一回の再放送を見ることができた。
第2回 「死んでも生き返る」と考えるのが「子供さん」にとって当たり前になりつつある
にも非常に驚いたが、今日見た限り核心は第一回にこそあったように思う。
第1回 「ストレスと向き合わなくなってきている」
私の目から見るとこれこそが核心に思える。このことは何も「子供さん」に限ったことではない。
むしろ「大人」の方にこそ問題があるのかも知れない。

「子供さん」が「ストレス」という言葉を何故知っているのか? 私はそこに疑問を覚える。
「腹が立つ ムカつく いらいらする」等、現在ではこのような感情に「ストレス」と言う名称を当て、
容易に知覚することが可能にになっている。
私が子供の頃は「ストレス」と言う言葉はさほど使っていなかった。
少なくとも小学生時代は使っていなかった。
かと言って、「腹が立つ ムカつく いらいらする」と言う感情が生まれなかったわけではない。
このような感情は自然に生まれていたし、また自然に解消されてもいた。
感情に形が与えられていなかったので、知覚し難かったのだと思う。
ところが大人が話してる言葉を覚え「ストレス」と言う言葉を知って、
その言葉と、「腹が立つ ムカつく いらいらする」のような感情を一致させ「形」にしてしまってからは変わった。
何が変わったか? 「ストレス」の解消が自然ではなくなったのだ。
「ストレス」が自身にとって「都合の悪い感情」であることを認識し、
意識的に「ストレス」を排除するようになった。
意識的に、だ。意識的に排除する為には、その方法を学ぶ必要がある。
学ぶことにより、より容易に「ストレス」を排除することが可能になるからなのだろう。
そして、その内に「ストレス」を排除することが「当たり前」になってしまう。
すると、それが自然になる。

つまり「ストレスを排除すること」言い換えるならば「ストレスと向き合わないこと」
が当たり前になってきているのではないだろうか。
繰り返すが、これは「子供さん」に限ったことではない。むしろ責任は大人にあるように感じる。
「腹が立つ ムカつく いらいらする」という感情に「ストレス」という言葉を当てた
大人にこそ責任があるのではないだろうか。
「ストレスを解消する」 結構なことだと思う。
しかし昔は同様のことを何も考えずに自然に成せていたのではないか。
現在は何かの方法が用意されていて、
それを用いて「解消」することが多くなってはいないか。
「術」を身に付けたことにより「ストレス」を「避ける」ように振舞ってはいないか。

この原因は大人にこそあるのだと私は思う。
「どうすれば良いか?」等の質問に答えられる程、私の頭は良くない。
むしろ悪いし、考えも浅いくらいだ。
しかしながら、これだけは言える

「ストレスと向きあうことは非常に重要である」

と。 「子供さん」は大人の振る舞いを見て育つ。そのことを常に念頭においておかなければならない。

内容が内容だけに今回は少し真面目に書いてみた。憶測ばかりではあるが。


↑の文章っすけど、あざらしサラダ様へのコメントへの返信も加味して書いてみました。
てきと~ですが。お許しを。

「みくの」内の関連HPはこちら → 子供が見えない

追記:「ストレスと向き合わなくなってきている」は番組中、
    義家弘介 氏 が発言されていた言葉です。
by zetumu | 2004-09-07 02:53
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