縛る介護

縛る介護」の実態調査へ 特養など1万2千施設で厚労省

書こうかどうか迷いました。まだ、頭の中でぐるぐるしてて思うように言葉がでて来ません。「こんなの許せない! 非人道的だ!」と思う。確かに外から見た場合、そういう感想になると思います。
あっしには祖母がいました。過去形なのは既に亡くなっているからです。祖母は亡くなる5年程前から ぼけ の症状が現れはじめました。あっしの家族は皆介護経験があります。祖母の。素人ですが。ぼけ の症状を持つ高齢者の介護に携わった方でないとたぶんこういうの(縛る介護という対応に至る理由)はわかりません。きっと。

ある時、(あっしが祖母の介護を手伝ってた時)従兄弟が遊びに来まして。んで、どうしてそうなったかまで覚えて無いのですが、私と祖母を置いて、他皆で家を空ける機会がありまして。その時にあっしが発したある言葉。「何で僕だけ、ばあちゃんの見張りをしてなきゃならないの」。これ聞いて従兄弟が激怒しまして。「おばあちゃんに対して 見張る って何!! おばあちゃんに謝りなさい!」ってな具合で。んで、あっしが一向に「見張る」発言に対して謝ろうとしなかったので、延々と説教されました。その間中、あっしは涙流しながら悔しがってたのを覚えてます。この時、あっしは「おばあちゃんの世話をずーっと続けたこと無い癖に。見張る って発言が失礼なのはわかってる。でも、おばあちゃんの世話をずーっと続けてない人にはこういうことで叱られたくない」と、こんなように思っていたわけであります。で、それから1年くらいしてですか。今度は従兄弟の家で祖母の面倒を見ることになりまして。それから何年かは従兄弟の家族が祖母の介護をしておりました。で、従兄弟の家族が祖母の介護をはじめて6ヶ月くらい経ってでしょうか。あっしらが従兄弟の家に遊びに行きまして。そこで、従兄弟の家族がどのように介護を行っているかを目の当たりしたのでございます。冷たかったですよう。本当に。これが人と接する態度なのかと疑う程に。でも、あっしは怒ることはできませんでした。その気持ちが痛いほどにわかりましたから。で、あっし。従兄弟に聞いてみました「僕があの時、 【見張る】って言葉を使った気持ちわかった?」と。と、「よくわかった」との返答をいただきました。

あっしが祖母に発した言葉や態度はもちろん肯定できるものではありません。あっしなんかは非難されて然るべき輩だと思います。ですが、非難して良いのは同じ様な状況下におかれても、献身的な介護を続けられる方に限ります。ぼけ てしまった高齢者と接する場合、ほとんど会話は成立しません。足が思うように動かない状態であるにも関わらず、目を離すと一人で立ち上がろうとしたのか、ベッドから落ちてしまっていることもありました。本人が自身の身体を守ることができれば(怪我等をしないように考えて行動する)問題無いのですが、それが適わないので、目を離すことが出来ないのです。そのままでは一人にしておくことができない。常に誰か傍に居なければならない。・・・はっきり言って常には無理です。と、一時的でも祖母を一人にしなければならいような場合に取れる行動は限られてきます。繰り返しますが、あっしなんかは非難されて当然の輩です。ただ、あっしには具体策など思い浮かびませんでした。まあ、あっしのような素人と介護のプロとを同列にするのはどうかと思いますが、ぼけ てしまった高齢者を相手に介護をしたことが無い方が 縛る介護 に対して非難を行うのは何かやり切れないものを感じます。非難されるのは当然なのですが、 縛る介護 に至る気持ちも理解して欲しい。そういう思いがあります。プロなんだから、「そこいらへんは何とかしろ!」って言われると、きっと言い返せないですし。人が足りない。等の理由もあるのだろうねえ。何か良い具体策があるのであればそれを望みます。

追記:

文章中の祖母は母方です。
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by zetumu | 2004-11-12 14:02 | 一言いろいろ
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